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2010年2月16日 (火)

レストア日記2009 ドライバ回路その2

YJ1200交換後の写真を紹介します。

Yj1200

新品になったYJ1200が写真左端に写っています。毛布のようにホコリを被っていたFETも一旦外して磨いてます。また、バイポーラトランジスタも全て新品になりました。

問題のある海外のM社製トランジスタは、YAMAHAも推奨する国産のトランジスタと同じ型番のものに交換します。

また、2SA763も交換します。同一メーカ(新日本無線)の同一規格のもので、メタルキャンタイプの2SA620に交換します。写真の中ほどの丸い銀色の頭で金色の足を持つトランジスタです。同一規格ですが、ジャンクション温度の最大定格は175度となっており、2SA763より高いです。

前のブログで説明したとおり、半固定抵抗も抵抗値が変化していますのでBIAS調整用以外はコパルのRJ-13Sに、BIAS調整用は巻線タイプのλ-13Sのそれぞれ新品に交換します。

固定抵抗は全部は交換していませんが、以前のブログで説明したとおりこの基板にも電力容量が不足する抵抗器があります。通常は計算した必要電力容量の2倍以上の抵抗器を使用する必要がありますが、一部抵抗器では、計算したところ0.2W以上の電力損失が与えられる部分に許容電力容量が0.25Wの抵抗が使用されています。B-Iは、筐体内部の温度が高くなる(特に夏場)ため、許容電力は更に小さくなるはずですが....coldsweats02

従って、本来なら0.5W以上の抵抗器が使用されるべきでしょう。確認してみたところ実際5%以上抵抗値が変化していました。よって、これらは必ず容量の大きい新品にしておく必要があります。

酸化金属抵抗は抵抗値の大きな変化はありませんでしたが、高熱を発するため念のため全数交換します。

2SK75を使用した2SK77のドライブ回路はソースフォロアによるドライブ回路となっています。2SK75のソースはインピーダンスの高い定電流回路となっているのでドレイン接地、即ちソースフォロア回路となります。

この定電流回路は、2SK75のばらつきに影響されず終段の直流動作点を設計値にピタッと安定させるため極めて重要な回路です。そのため、信頼性の高いDALEの巻線抵抗RS-2Bを使用しています。

また、2SK77のゲートに直結している抵抗には低歪率で定評のあるDALEのCMF55を使用しています。(下の写真をご参照ください)

Dale

写真上方の2個の黒い抵抗がDALEのRS-2B、手前のピンク色の抵抗がDALEのCMF55です。写っている2つのトランジスタはオリジナルと同じ物の新品です。これも既に入手困難です。

また、抵抗器に被せてあるのガラス繊維製チューブも茶色に変色してますので、純白の新品shineに交換しました。これで基板の見た目も一層綺麗になります。

基板のパターン面はフラックスが劣化し大変汚い状態となっています。このB-Ⅰだけでなく、30年経過したB-Ⅰのほとんどがこのような状態と思っていただいて構いません。洗浄する前と後の写真は以下の通りです。比較してみてください。

Photo

少なくとも私がかつて保守していた通信事業用の大電力送信機では上のような基板の状態のものを継続使用することはありませんでした。基板はおろか、大小のコイル一本一本を無水アルコールで洗浄して商用に供していたものです。放置すると激しいスパークの元となり、重要通信に支障を与えるためです。

この回路で交換した部品は以下の写真の通りです。白いチューブを除き合計64個です。全て新品に交換しています。

Photo

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