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2010年1月25日 (月)

レストア日記2009 ±25V,+12V電源回路

B-Ⅰの電源は左右独立トランスです。

ドライバ用などの電源も良く考えられていて、1台のトランスの断線や内部のヒューズが断線しても重要な制御用の電源やバイアス電源が全て遮断されることなく供給される極めて合理的な設計になっています。トランスの外部に取り付けてあるヒューズが飛んでも同様です。

ただし、片側トランスの一次側が断線したり外部の5Aヒューズが飛べば当該チャンネルは音が鳴らなくなります。終段へは1台のトランスからの電源供給だからです。

従って、外部の1Aヒューズが1本飛んでも基本的に動作は継続します。但し、半波整流になりますので電源としての供給能力は落ちます。

さて、この回路ですが、トランジスタの不良が良く見られますね。ケミコンの容量抜けのケースよりトランジスタ不良のケースが多いくらいです。shock

不良となる可能性の高いトランジスタは大体絞られていますが、念のために全数新品に交換します。

ケミコンもこれからの安定動作を考えると全数交換が必要ですので交換します。

あと、+25V,-25V,+12Vの整流用ダイオードも過去の故障はありませんが交換しときましょう。

電圧調整用として、ALPS製のサーメットトリマーが使われています。調整面が上向きなので通常は大量にホコリやヨゴレが付いています。実際に接触不良もあったので交換が必須の部品でしょう。

以前、入手したB-Iを調査したところ電圧がだいぶ狂っていたので、念のためにサーメットトリマーの抵抗値を確認してみました。

10%以上も規格から外れているものがありました。wobbly 経年による変化なのでしょう。

調整すれば正常な電圧に戻るのですが、今後も長く使うことを考えると、信頼性の高い新品への交換が必須ですね。今回はコパルのサーメットトリマー抵抗(RJ-13)に交換しました。

また、この基板だけではないのですが、定数を決定する際にYAMAHAさんがいい加減な計算をしたのか計算ミスをしたのか、電力容量が不足している抵抗器が一部存在します。そのために他の抵抗器より劣化(抵抗値の変化)が早く進んでしまいます。 当然ながら交換しておきます。放置するとOverloadが動作して鳴らなくなります。

25v12v 

アルミの放熱フィンは一旦外し磨いた上で取り付けています。

25v12v_2 

次の写真は基板のパターン面です。他の基板と比べるとまだマシな方ですが、フラックスがかなり劣化し、ヨゴレも付いています。

25v12v_4

次の写真は基板パターン面の洗浄後です。洗浄してコーティングしています。大変綺麗で新品のようです。

25v12v_5

放置した場合、

水分を吸収したフラックスにホコリが付着することで絶縁が悪くなったり歪などが生じることで特性の悪化や、故障の原因となってしまいます。

30年経過した機器であることを念頭に整備をする必要があります。

下の写真はこの回路の交換した部品です。合計で68個の部品を新品にしています。

25v12v

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コメント

美しいですね。 惚れ惚れしますheart
この赤い電解コンはセラファインですか? 

Alenさん
いつもコメントありがとうございます。
電解コンは仰せの通りELNAのセラファインです。

当初セラファインは固めの音かなと思って嫌ってたのですが、少々エージングに時間がかかるようですね。

こんにちは、B1フログ読ませていたダています。当方B1入手しまして、音は出ていましたが -200V基盤の1Aヒューズ飛んでいました。非常に参考になる フログでした、昔アンプを組んだこと有りますので、何十年ぶりかに挑戦してみたいと、思います。回路図とかは入手できる物ですか、。
信州 kumasn です。

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