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2009年10月

2009年10月16日 (金)

B-I 博物館2

さてさて今回は、

B-Iのレストアをやってる人や、B-Iに関する技術的なことを少しでも知っている人にとっては、宝物と言って良いようなものです。

だいたい想像どおりとは思いますが、そうです。B-Iの心臓部である終段のパワーFET素子である2SK77です。

もちろん、入手がほぼ絶望的と言えるheart01未使用新品heart01です。

それもハダカではありません。それらは、分厚いアクリルでしっかりと造られたケースに入れられていて、透明のアクリルのシャッターが付いてて中身が取り出せるようになっています。

では、公開~happy01

          Set_all

2SK77を中心としたYAMAHAのSITです。

使用されたアクリルは大変分厚く、がっちりとした造りのアクリルケースのサイドには、「YAMAHA」のロゴが自慢げに記されています。sign03

           Dsc07399

これらのセットには、マイカの絶縁シート、使用されるネジや絶縁ワッシャ、おまけにネジ止めするときに使用する圧着端子まで、全てオリジナルのものがFETの個数分揃っています。

2SK77は、同一ロット、同一ランクのものが4個、2個ずつアクリルケースに収められています。ロット番号は「6604」、ランクは「BK」です。

           

          Dsc07320_2 シャッター付きnote

分厚いアクリルのシャッターを開けると、shineぴかshineぴかshineの2SK77を取り出すことが出来ます。

          Dsc07324 表面

            Dsc07325 裏面 

          Dsc07326 横から                                    

          Dsc07327 端子用の穴

内部は発泡スチロールで、2つずつの穴が開けられています。2SK77の端子に合わせて開けられた様子からすると、専用ケースなのでしょう。

                                                                                

Dsc07316_2

また、3つ目のケースには2SK77が1個と、2SK75、2SJ24、2SK78、YJ-1200がそれぞれ2個づつ入れられています。

 

YAMAHAのロゴがついてて、ケースも非常に造りが良いです。

 

B-Iの販促用ディスプレイとして造られたんでしょうか。sign02

 

販促用ディスプレイが目的であれば、2SK77などはB-Iの保守用として使えない選別外品が入っている可能性もありますが、確認結果、全て正常に使用できそうです。lovely

Dsc07404

上からYJ-1200、2SK78A、2SJ24Aが2個ずつ見えます。2SJ24Aは印字が薄いため見えづらいです。

最初は、B-Iの修理用として軽い気持ちで入手しましたが、あまりに貴重なものなので、とても使えなくなってしまいした。

最近は、ネットオークションでB-Iが出品されることも少なくなりましたね。

B-Iは新しい国産素子であるSITを使用した画期的なアンプとして国立科学博物館産業技術史資料情報センターのページにも掲載されています。しかし、これらのアクセサリー類も大事にされることなく散逸してしまったものも多いでしょう。

今後も大事にしていきたいものです。

最後に、YAMAHAオリジナルのFETデータシート原本と、B-I用の素子ではありませんが、ある方から譲っていただいた2SJ26/2SK76の大変貴重な未使用新品を友情出演させて頂きます。

           Dsc07587

         Dsc07589 コピーじゃないよheart02

       note友情出演 2SJ26/2SK76 オリジナル新品note

           Dsc07586

           Dsc07585

 

B-I博物館 完

2009年10月 3日 (土)

縦型FET博物館:2SJ28/2SK82

久しぶりの縦型FET博物館です。

今回は、SONYのパワーFET第二弾の2SJ28/2SK82のご紹介です。

あまり有名な縦型FETではありません。

SONYの歴史的アンプに使用されていることを知ってる人もさほど多くはないと思います。

アナログ増幅器はAB級にしろB級にしろ、一定の電力が無駄となって熱に変換されて放熱されています。最近はスイッチングアンプと称してD級増幅アンプが普及しつつありますが、その先駆けとなったのが1977年にSONYから発表されたTA-N88というアンプです。薄さ80mm程度の筐体で片チャンネル250Wを出すことができました。電源もスイッチング電源です。

このスイッチングアンプに採用されていたのがここで紹介する2SJ28/2SK82という縦型FETです。

        Dsc02936 

規格は良く分かりませんが、あるページによるとVDDが240V、ドレイン損失は95Wもあるようですので、普通のアナログ式パワーアンプでも使いやすいと思われます。

この石は、1998年頃だったか○松通商にふらっと立ち寄ったところ、コンプリメンタリであるかどうかも全く書かれず、縦型FETであることも書かれずに、大量に販売されていました。

はっきりとは覚えてませんが、1個1500円~2000円くらいだったかと思います。どんなFETか全く分からなかったので、買って帰りすぐに測定して不飽和特性であることを確認した次第です。

半導体メーカは、通常はディスコンと同時に在庫半導体を全て潰すはずですので、恐らく、どこかのセットメーカーかディーラーに残っていた分の放出品だと思います。それが何らかのルートで○松通商に回ってきたのでしょう。

上記を除いて、この2SJ28/2SK82がショップで販売されたことは無いと思います。