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2008年11月

2008年11月27日 (木)

ケミコン交換へのチャレンジ3 ケミコンの規格

ところで、交換の対象となるB-Iの終段用ケミコンの規格をおさえておかなければなりません。smile

B-Iオリジナルのケミコンの規格は松下電器(現パナソニック)製で規格は以下の通りです。(B-Iの取扱説明書から引用)

静電容量    15,000uF
容量誤差    -20%〜+20%
動作温度    -25℃〜+85℃
印加電圧    100V(サージ:125V)
リーク電流   5mA以下
許容リプル電流 5A(120Hz 85℃)、15A(120Hz 25℃)

残念ながら、これ以上の情報はわかりません。wink

これまで2ユニット製作しましたが、その際に使用したケミコンは日本ケミコン製のKMHです。
このケミコンをメインにユニットを組み立てましたが、1個の容量が小さいので複数使用しています。
KMHの規格は以下のとおりです。

静電容量    4,700uF
容量誤差    -20%〜+20%
動作温度    -40℃〜+105℃
印加電圧    100V
リーク電流   3mA以下
許容リプル電流 3.8A(120Hz 105℃)

温度も105℃まで対応していますし、十分使えそうです。

このケミコンを並列使用しますので、ユニット全体での許容リプル電流は並列する数に応じて増加すると思われます。
片チャンネルで6個、両チャンネルで12個の使用です。それでもまだ容量不足なので、同じ日本ケミコン製のKMG(100V 1,000uF)を計4個追加しています。合計16個!!shock

今回は出来上がったユニットとオリジナルのケミコンを端子面から撮った写真を掲載します。smile
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2008年11月18日 (火)

ケミコン交換へのチャレンジ2 さてどうする

本題に移る前に。
B-Iに関して時々情報交換をさせていただいている方から前回のブログを掲載した直後にメールがありました。
B-Iの電源の動作確認されているまさにその時、電源ケミコンの不良によりパチィーンsign01という音と共にヒューズが飛んだとのこと。coldsweats02
幸い、2SK77は挿してなかったようで事なきを得たそうです。
整流用ブリッジが道連れになっていないか、確認した方が良さそうですね。

もう、終段ケミコンは寿命なんでしょう。1秒間に120回も大電流の充放電を繰り返していますので劣化しても仕方が無いです。オークションの出品で、「大型ケミコンは交換してませんが、見た目が綺麗なのでまだまだ使えます。」と言った説明が時々見られますが、見た目では全く分かりません。私の場合は、全て綺麗なまま黙って逝ってくれましたcoldsweats02

まだオリジナルのケミコンのままのB-Iが手元に複数台あるので、取り返しがつかなくなる前に早めに交換したいと思ってます。smile

さてさて、本題ですが、これからご紹介する内容については一切責任は持てません。
悩みながら試行錯誤して作っています。まだまだ納得できない部分、しっくり来ない部分があります。もっとよい方法があるでしょうしねheart

昨年の夏に、この終段ケミコン不良の問題に直面して色々考えました。

ネットで色々と検索すれば、先行する誰かが 「B-I電源用のデカイケミコンの交換のしかた」 とか、ノウハウを公開してくれているだろうと甘っちょろい考えを持っていましたが、やっぱりそんなに世間は甘くなかったのです。

なので、無い知恵を絞っていろいろと考えてみました。

この部品の交換にあたって一番難題なのは、部品が無いことですね。
通常の複合ケミコンであれば、COMMON端子と複数の同極性の端子が出ていますが、B-I用はCOMMON端子に対して+と−の端子が出ています。こんなの市販品には無いんですヨ。おまけに100V15,000uFという特殊な値のケミコンなので、何らかの代替え手段を採る必要があります。

今回の2つの目標は、絶対に譲れない「こだわり」ですので、オリジナルと同じ位置でユニットをネジ止めし、電極端子接続し、傍目には全くフツーのB-Iを使っているように見せたいheartのです。
内臓が飛び出たように、入りきれない小容量のケミコンが裏面に幾つかはみ出して半田付けされているという状況はどうしても許せないんです。

んじゃ、どうする....shock

スペースに収まりそうな適当なケミコンも無くて、いろいろと悩んでいたところ、B-Iを通じてお友達になった方から日本ケミコン製の100V4,700uF大容量電解ケミコンがあることの紹介を受けましたので早速これで作ることにしました。

1個では足らないので当然パラです。でもパラると逆にユニット全体の信頼性が落ちる(1個でもリークが発生しただけで当該ユニット全体が使用不能shockとなるため)のですが、そうも言ってられません。

片チャンネル、4,700uF×3+1,000uFの構成とすることにしました。ユニット全体で16個のケミコンです。
これが本当にあの中に入るのかsign02sign02

また、ここで散々悩むのです。coldsweats02

仕事から帰ってきては、現物を縦横に配置しながらノートに絵を書き、
なんとか見えてきました。 スペースに収まる絵が。

それにしても100Vのケミコンは種類が少ないです。一般のトランジスタアンプであれば80Vまでで殆ど間に合うし、真空管式であれば350V〜500Vです。スイッチング電源には160Vとかが使われているようです。もし160Vを採用するとスペースが足りません。coldsweats02
100Vという規格は丁度、端境にあるのかもしれませんね。今後は無くなる方向かも...shock

以下、材料です。1,000uFのケミコンは写っていません。

2008年11月10日 (月)

ケミコン交換へのチャレンジ1 今回の目標

昨年9月「B−I新レストア日記1 今回の目標は」には、「かなり工夫を要しますが、終段用の大きなブロックケミコンも交換したい」と目標設定しました。
また、今年9月上旬のブログ「中古アンプを購入するということ その1」に、終段電源平滑用の一番大きいケミコンを新品に交換したのでそのうちに紹介するということを書きました。smile

昨年のレストア日記1と今年整備したB-Iには、現行の新品ケミコンを使ったケミコンユニットを搭載したので、お約束どおり紹介したいと思います。smile
更に、今月に入り、過去2回のケミコンと異なる別の新品のケミコンが入手できたので、それについても紹介したいと思います。

私がB-Iと出会い、整備を始めた90年代終わり頃は、まだ終段電源平滑用ケミコンが劣化して故障するケースはありませんでした。しかし、ここ1年で3台整備したところ、その内の2台にこのケミコン不良(全てリーク)があり、1台は波及と思われる整流用ブリッジまで故障してました。shock

既に30年以上が経過しているので、いくら丈夫なケミコンでも、もはや限界の時期に来ているのではないかと思います。coldsweats02

リークが発生している不良のケミコンは、チャージしてもすぐに放電しますのですぐにわかります。不良になりつつあるケミコンは、この放電に若干時間がかかります。新品であれば殆ど自己放電しません。
今後は経年劣化により、リークするケミコンがどんどん増えてくるでしょうcoldsweats02

オリジナルと全く同じケミコンがあれば苦労はしません。YAMAHAにも無いし、市場にも無いんです。
しかし、オリジナルが無くても、代替え品があれば苦労はしません。でも無いんですっsign01 B-Iのケミコンはとても特殊なんです。

だから苦労するんですっsign01

でも、しゃーないですね。
このケミコンが無いとB-Iは動きませんし、無い知恵を搾り出してでも代替えケミコンを作って交換しなきゃなんないんですっsign01

で、悩んで悩んで試行錯誤して作ったのですが、作るにあたっては、2つ目標がありました。

� B-Iに加工をしないことと、
� ケミコンカバーの中に納められること

です。

では、ユニットを交換した様子をちょろっと裏からの写真で紹介しますね。heart もちろん、B-Iへの加工は全くありませんし、ケミコンカバーにきちんと収まりました。

あとは次回のお楽しみということでsign01 では〜。