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2008年3月

2008年3月16日 (日)

縦型FET博物館:2SJ19/2SK69

ソニー以外では、数社が縦型FETをリリースしていますが、今回登場するのはNECのものです。

市販のアンプへの使用例は????です。coldsweats02
もしご存知の方はお教えくださいね。smile

写真の2SJ19/2SK69は1975年頃に発売されたドライバ用の小電力用縦型FETです。(4個共に同一ロットです)


絶対最大定格は以下の通りです。外形は有名な2SA606/2SC959と同じです。

****以下、NECのデータシートから引用****

[2SJ19]
VGDO:-140V
VGSO:-30V
VDSX:140V
ID:100mA
IG:20mA
PT:800mW
Tj:150℃

[2SK69]
VGDO:140V
VGSO:30V
VDSX:-140V
ID:-100mA
IG:-20mA
PT:800mW
Tj:150℃

o全段直結OCL 50W(片チャンネル)までのステレオアンプドライブ用です。
o2SJ19とコンプリメンタリです。(2SK69のデータシートの場合)
o三極管特性を持ったJ-FETです。
o二次降伏現象は起こりません。
oキャリアーの蓄積効果がないのでスイッチング特性が優れています。
o温度特性が優れています。

*************

店頭で発売されていた期間は前出の2SJ18/2SK60や2SK63と比べるとかなり短く、2〜3年間ではないでしょうか?
それだけにネットオークション等での出品例も非常に少ない超レアなFETです。これまで約8年間見てきましたがこの石の出品回数は数回(片手で足りる)ではないでしょうか?

無線と実験での製作例としては窪田先生のオールバーティカルFETによるパワーアンプの作例があります。(1975年6月号)
初段:uPA50A、2段目差動アンプ:2SJ19、ドライバ:2SJ19/2SK69、終段2SJ20/2SK70というラインナップです。

ちなみに、この石の当時の販売価格はコンプリメンタリペアで1500円程度だったようです。

では、次回は今回の石の兄貴分である2SJ20/2SK70を紹介しましょう。

今後の掲載予定(写真付き)は以下の通りです。
2SJ20 /2SK70 (NEC)
       2SK75 (YAMAHA)
2SJ26 /2SK76 (YAMAHA)
2SJ26A/2SK76A(YAMAHA)
       2SK77 (YAMAHA)
2SJ24 /2SK78 (YAMAHA)
       2SK79 (SONY)
2SJ28 /2SK82 (SONY)
2SJ29 /2SK89 (HITACHI)
2SJ38 /2SK98 (YAMAHA)
2SK180(TOKIN)
2SK181(TOKIN)
2SK182(TOKIN)
2SK182E(TOKIN)
   


2008年3月 4日 (火)

縦型FET博物館:2SK63

2SK60と同時期に開発されたソニー製のメタルキャン型 縦型FETです。smile

先に紹介した2SJ18/2SK60の開発報告記事が1973年12月の無線と実験誌に掲載されていますが、そのときには小信号用V−FETは開発中として掲載されています。恐らくその時開発中だった縦型FETがこの2SK63だと思います。

2SJ18/2SK60を使用したソニーのアンプに使用されていると聞いていますが、確認はしていません。どなたかご存知の方、お教え頂けると嬉しいです。smile



と、書いておりましたが、無線と実験の記事を調べておりましたところ、ソニーのV−FETアンプTA−5650のイコライザに使用されているようです。(2008年3月15日追記)

ちなみに、1973年12月の無線と実験誌には、YAMAHAが開発中の三極管特性を持つパワーFETというグラビア記事も掲載されており、半導体ウェハー、パッケージの様子、カーブトレーサによる特性等も紹介されています。パワーFETの話題でもちきりであった当時の様子を伺い知ることができますね。smile

2SK63の価格ですが、1976年末頃には550円〜600円程度で販売されていたようです。

販売期間ですが、ニーズが少なかったのか割と長かったようです。今を思えば買っておけばよかったと。。。。shock

では、次回はNECの2SJ19/2SK69を紹介しましょう。