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2008年2月29日 (金)

縦型FET博物館:2SJ18/2SK60


YAMAHA B-Iには2SK77という大きな縦型構造のパワーFETが使用されていることは、このブログをご覧の皆様はご存知のことでしょう。smile

縦型FETは1970年頃に東北大の西澤先生が開発された純国産の半導体です。smile

ちなみに、「V−FET」はこのFETが縦型構造であることを由来としてSONYが名付けたもので、SIT(静電誘導トランジスタ)が正式な名称だそうです。smile

縦型パワーFETは、数あるFETの中でも少数派で数える程の種類しか存在しません。このブログでその中のいくつかを紹介していきましょう。コンプリペアを2種類として数えた場合、手持ちだけでも20数種類ありますので写真付きで紹介したいと思います。smile

それでは、縦型FET博物館シリーズ第1回目で〜す。

なお、文章は後からも追記することがありますので、暇があったらもう一度見てみてください。

写真は、言わずと知れた、SONYの縦型FETです。lovely

このFETはSONY以外のメーカで使用された例を存じ上げませんので、もしご存知の方がいらっしゃいましたらお教えくださいね。

1974〜75年頃の無線と実験誌ではこのFETを使用したアンプの製作記事が盛んに掲載されていました。圧巻はK先生によるDCアンプシリーズで2段目の差動アンプにも2SJ18が使用されていたことです。かなり強引ですね。coldsweats02
恐らく当時は小信号用で高耐圧のPチャネルFETが無かったから仕方なく使われたのでしょう。coldsweats02

写真のFETには、「JAPAN」の文字が入っていますが、初期の2SJ18/2SK60には入っていませんでした。smile

この石の価格ですが、1975年頃の無線と実験誌を見てみるとコンプリペアで3000円前後で販売されています。それに対して、音が良いと言われる2SA649/2SD218のコンプリペアが何と900円で売られています。

ちなみに2000年頃までは、秋葉原のW通商さんで2SJ18のみですが1個500円で叩き売りされてました。せっせと買い込んで2SK60のみを海外から個人輸入してコンプリペアにしたものです。shock

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コメント

トランジスターに比べるとバイアスばらつきが大きくてペア組するのが大変だった記憶があります。2SK77のみのB-1のほうが製造管理は楽なのかもしれません。完全対称アンプであれば2SJ18のみでOKなので組んでみる価値はあるかも?

確かに、バイアスのばらつきは非常に大きいですね。現に無線と実験の執筆者であるK氏は1994年9月号で「完全対象アンプがあればV-FETをよみがえらせたアンプができるだろう」という趣旨の事をおっしゃってます。また、YAMAHAの星氏も縦型FETのペア組みの大変さ、特にパラプッシュ構成での大変さに言及し、B-Iでは同じNチャネルでパラでもないのでこの大変さから開放されるという趣旨のことをおっしゃってます。特にYAMAHAでは最初からそのことは分かっていたらしく、そのためにシングルプッシュで大出力が望めることを目標に素子の開発を行ったそうですよ。そういう意味でもB-Iというアンプはすごいですね。

はじめまして、故障のアキュフェーズE204をドイツでゲットできました。これを故障解析してなおして使ってます。いま保有しているアンプの最上級に位置する音です。1970年代にV-FETを闇に葬った人がオーデイオ評論家がいたとか。西澤氏を学会、産業界から消したかったのでしょうね。当時は今のような情報公開もないですからデマで人が動きます。日本の電子機械工業が誇る半導体なのに残念な時代でした。

OPA604を使ってオールFETのアンプを作ろうと思ってます。1975年頃各10個から2ペア選別したものを持っているのですが、データシートがなく回路定数を決めかねております。選別の際、幸いにもコンプリメントのバラツキが少なく、AB級増幅でもいけるレベルでしたが、A級増幅で使ってました。もったいないのでリメイクしたいのですが、資料が殆どないのが残念です。

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