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2007年9月

2007年9月28日 (金)

B−I新レストア日記1 今回の目標は

新レストア日記の第一回目です。大変お待たせしてすみません。
みなさん、よろしくお願いしますね。smile

さて、前回のブログで記載したとおり、今回は

(1)これからも長〜く使えることlovely
(2)B−I本来の音(オリジナル)を維持していることlovely

この2点に目標を置きたいと思っています。

「長く使える」ためには代替可能な最新の部品に交換することである程度実現できるとは思いますが、2番目の「オリジナルを維持」が守れなくなる可能性があります。
しかし、今回は、できるかぎり両立させて、

オリジナルのB−Iの音を将来に残したい

と思います。

 

レストアのベースは、写真のとおり30年経過している割にはかなり状態が良いものです。この状態のものを見つけるのは、なかなか難しいと思います。

>(1)これからも長〜く使えるために

� 全てのケミコンを交換します。
 B−Iは製造から30年以上経過しています。しかし、ケミコンは生ものです。
 従って全てのケミコンを交換します。
 かなり工夫を要しますが、終段用の大きなブロックケミコンも交換したいと思います。

� バイポーラトランジスタも劣化します。よって、全て交換します。
 真空管は寿命があり、トランジスタは半永久使用可能なんて誰が言ったのでしょう。
 劣化しないと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
 古いアンプではガサゴソノイズやサーノイズがよく発生しますね、これは初段のトランジ
 スタの劣化のケースが多いです。また、高温環境下では劣化の速度も速まることが知られて
 います。B−Iの発熱は凄まじいものがあります。

� 基板の半田付けを再半田付けします。
 特に高温になる部分は劣化により半田の割れが必ず発生します。そのまま放置すると音が
 鳴らなくなるだけでなく、貴重な2SK77が死ぬこともあります。
 とても面倒な作業ですが、上記の理由により再度半田付けをします。

� 劣化した放熱グリスは塗布し直します。
 放熱板に取り付けられているトランジスタは、劣化したシリコングリスを拭き取り、
 トランジスタの放熱面と足を磨いた後に再度最新のシリコングリスを塗って取り付けます。

� 接点のあるものは新品への交換または磨きます。
 半固定抵抗は信頼のおけるメーカの精度の高いものに交換します。B−Iのサーメット
 トリマーは経年により、しばしば接触不良になることが過去にも沢山経験しています。
 リレーおよび背面のスイッチはとても入手困難ですが、今回、ナント入手できましたので
 貴重な新品に交換します。

� きちんと調整します。
 B−Iの調整には歪率の低い発振器、歪率計が必要です。また、電源電圧変動に対して
 バイアスを自動安定化させる回路が装備されてますのでスライダックも必要です。
 これらによって規定の値に時間を掛けて調整します。もちろん、フルパワー150Wでの
 連続動作試験も行います。

� その他
 これまで、何台ものB−Iを見てきましたが、基板裏面に埃等がかなり付着している
 ケースがとても多いです。長く使うと水分を吸収し回路にも悪影響を与えます。したが
 って、この際、基板裏面のフラックスを綺麗に除去し、絶縁コーティング剤を塗布しておきます。

(2)B−I本来の音(オリジナル)を維持させるために

� トランジスタは極力同一の型番を使用します。
 大部分が廃品種となっていますので、探すのに大変苦労しました。shock
 おまけにB−Iが製品化された頃の形状(例えば2SC458であればキャラメル型、
 2SC734であればシルクハット型)のトランジスタの新品を探して使用したので、
 部品集めに大変な時間を要しました。
 B−Iをレストアし始めた頃にYAMAHAから直接購入したもの、海外から購入した
 もの、B−Iを通じて知り合った方から分けていただい たもの、国内で探し回ったもの
 等々、貴重なオリジナル型番のトランジスタを惜しげもなく投入していますので、相当な
 コストがかかりました。dollardollar
 B−I本体のみで交換するトランジスタ数が約110個。 すごでしょ。sign01

 恐らく、オリジナル型番のトランジスタを
  ここまで揃えられるのは今回のレストアが最後


 になるでしょう。coldsweats02

� YAMAHAオリジナルのFETはそのまま使用します。
 本当はバイポーラトランジスタと同様、新品に交換した方がいいんでしょう。しかし、
 新品の入手はできません。代替のトランジスタも一部にはありますが音が変ってしまう
 可能性もあります。YAMAHAオリジナルFETは全て信号経路に入っていますので、
 代替品は使用しないことにします。
 従って、オリジナルのFETを継続して大事に使用したいと思います。これらのFET
 がずっと正常に動作するためにもバイポーラトランジスタを全て新品にしています。

� 電解コンデンサにはミューズを使用します。
 過去、一般的な電解コンデンサ(最近は相当小さくなってますね)やE社のオーディオ用
 を使用したことがありますが、ニチコンミューズを使用したときが一番オリジナルに近い
ような気がします。
 それから、オリジナルで電解コンデンサを使用している部分には電解コンデンサを使用し、
 あえてフィルムコンデンサ等は使用していません。

� その他
 ・ケーブルや内部配線は交換していません。全てオリジナルのままです。
 ・埃や汚れ等は可能な限り清掃しています。
 
 では、次回からは具体的な整備状況を紹介していきたいと思います。

 あっ、それからパーツはどこから入手したの? とか、譲れっ  っていうコメントは
 無しでお願いしますね。

2007年9月 6日 (木)

いよいよ始まります!!

みなさんこんにちは。

この写真、あまりご覧になったことの無い写真だと思います。
これ、B−Iのオーナーズマニュアル英語版の原本です。

国内のオーナーズマニュアルはカラーで34ページですが、この英語版は23ページで二色刷りです。


英語版マニュアルの話はこの程度にしましょう。

ところで、前回のレストア日記から既に1年以上が経過してしまいました。最近、月日が経つのが特に早いです。トシかなcoldsweats02

手の入れられていない不動のB−Iが手元にありますので、
今後、このB−Iを題材に「B−I新レストア日記」を開始したいと思います。

アンプは動いてナンボのもの、更に初期の性能を維持してナンボのものですね。

整備の目標は「長く使えるB−I」としたいと思います。

それからもう1つの目標は「オリジナルにこだわる」ことですが、

詳しくは「B−I新レストア日記1」に掲載することにしましょう。

では、お楽しみにsign01 smilesmile