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2007年7月

2007年7月21日 (土)

B−I 永久保存機

皆さんお久しぶりです。

冒頭からおしらせです。
あるページで当方の写真が無断で使用されているのが見つかりました。
使用して頂いても結構ですが、一応当方へのご連絡だけはお願いします。見づらくなるので、写真にウォーターマークなどは入れたくないんですよね〜。coldsweats02

では、本題に入りましょう。

 発売33年目のB−Iは、既に大部分のコンデンサが劣化しており、リレーやスイッチの接点の酸化、更にはトランジスタの劣化(トランジスタは永久に初期の性能を保っている訳ではないんですよぉ)も始まっているものがあります。音質が劣化するだけで無く、最悪は入手ができない終段の貴重なFETの破壊に至る可能性があります。従って、予防保全のために適当な時期に部品交換を行う必要であると考えています。
 私がいつも使用しているB−Iは、信号経路のFETはそのままですが、バイアス回路や保護回路については新品の部品に交換し完全に調整してていつでも使用できるようにしています。
(トランジスタはいろんなところから極力オリジナルのトランジスタを集めて使用しています)
 
 このように多くのトランジスタや基板上の全コンデンサを交換してしまいます。劣化した部品に代わって最新の部品の搭載は避けられず、今後更にオリジナル状態で美品のB−Iは年々少なくなるでしょう。でも、それは寂しいので、身近に完全オリジナルに近い綺麗なB−Iを置いておきたいと思いました。丁度、昨年入手した初期のB−Iが博物館に入れても良いような奇跡的に綺麗な状態を保っていたので、勝手ながら永久保存機として保存することにしました。今回のブログではその記念に皆様に簡単にご紹介したいと思います。(これまでも幾つか写真で登場していますが)

 このB−I、背面にコンセントが付いた初期?バージョンで、昨年の初めにジャンク品として入手したものです。基盤上のコンデンサも規定の容量があり、リーク等が無ければ、あえて交換してませんので、ほぼ完全オリジナル状態です。lovely現在は、一応音が出せる状態にはしていますが、このような状態での保管ですので、長期的にみるとコンデンサ等の劣化により鳴らすことはできなくなるでしょう。ただ、オリジナルのB−Iがどんな状態だったかを残したくなったのです。
それから、残念ながら元箱はありません。shock
 
まず、1枚目です。
B−I総回路図の上に切り抜きで貼り付けてみました。

到着して、取り出してみてまずびっくりsign01です。非常に美しい状態を保っています。普通はウェスで拭いてみるとかならず汚れがこびりついていますが、この機は全くそれがありませんでした。

 

上面からの写真です。汚れはもちろん、傷もほとんどありません。


 到着して早速上面のカバーを外してみました。ネジのつぶれは全くありません。ちょっと左に回すと実にスムーズにネジが回ります。それにネジが均一のトルクで締め付けられており、どれも強すぎず弱すぎない適度なトルクで回せました。要するに素人がばらばらなトルクで締めた感じではありませんでした。

 また、更に驚いたのは、上面のパネルを外し中を見た時です。 どう見ても私が開けるまでは誰も手を入れていないと言える状態だったのです。

左の写真は電源基板です。故障の原因はモトローラのトランジスタでした。例の200V電源のコンデンサは劣化していたので交換しました。アルプス製のサーメットトリマーも埃や汚れの付着や、よくある金属部分の錆もなく今も輝いています。
また、各部品の上にも埃が殆ど乗っていません。ジャンク品でこんなの初めてでした。


2SK77を初めとする全基板を広げた写真です。どの基板も非常に美しい状態です。
どうやら、基板を取り出したのはこれが初めてだったようです。その証拠に、基板の金メッキされた接点は何回も抜差しを繰り返したような跡がありませんし、ねじ山も綺麗な状態です。


前面パネルと裏蓋を外した写真です。前面パネルの裏のボリュームが格納されているところのカバーのメッキ部分を見ていただくとお分かりのとおり新品のようにピカピカです。



裏を開けて配線の状況を見ます。ビニル線の変色が全く無い状態です。
喫煙者が持っていたB−Iは、この配線が若干黄ばんでしまいます。


電源制御トランジスタと出力のフィルタ回路が見えます。
このB−Iは特に内部清掃したわけではありません。普通に使用された場合、特にセメント抵抗のリード引き出し部分のあたりや、コイル、内部配線には埃がこびりついているんですが綺麗な状態です。

以前の持ち主は一体どのように保管していたんでしょうsign02sign02使用頻度も非常に少なくて、使用しないときは必ずカバーをしてたんでしょうね。



ヒートシンクにマウントされた2SK77の写真です。
既に30年以上経過してますから、シリコングリスは熱により硬化しているのが普通なんですが、いまだにわらかさを保っています。使用時間が少ないからだと思います。



最後に上のヒートシンクの背面写真です。埃が全く無くて、最近製造された機器のように見えてしまいます。


永久保存機の紹介は以上です。
恐らく今後売ることは無いでしょう。(オークションに出したら値段がどのくらい付くのか楽しみではありますが...)
現在は湿度が高くならないような環境でカバーをかけて保管しています。

次回以降は、私が縦型FET(とりわけB−Iを)を好きになった経緯や、長期間使えることを目指したB−Iのレストアについて紹介してまいります。
このB−Iのレストア機の使用部品については、以前海外から調達したものや、YAMAHAから直接購入したオリジナルパーツを初め、徹底的にオリジナル機にこだわっています。恐らくオリジナル部品でレストアしたB−Iはこれが最後になることは間違いないと思います。smilesmile
(部品がもう入手できませんから...shock