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2007年4月

2007年4月18日 (水)

ヤマハB−I 修理日記9(最後に気になることが1点)

全て調整を終わりましたが、実は音出ししていた時からずっと気になっていたことがあるんです。sad

このアンプ、電源投入時のポップノイズが結構大きくて、スピーカが壊れるほどではありませんが、精神衛生的によろしくありません。折角今から音楽を聴くぞと電源入れて数秒後に「ボツッ」というのは嫌なものです。angry

テスタで調べると、終段の動作が完全に安定する前にスピーカーリレーが動作しています。wink

リレーを動作させる時定数回路(下の写真の線で囲った抵抗とコンデンサ)のコンデンサが回路図上は100μですが、47μになっているので回路図通り100μにしました。でもオリジナルのB−1実機は回路図と違っていて47μなんですよね。B−1の謎がまた一つ増えてしまいました。Aさん、この違いに気づかせてくれてありがとう。

で、ポップノイズが完全に消えた訳ではないですが、100μにしたらだいぶ小さくなったのでこれで良しとしよう。あまり大きくてもイケナイのでこれ以上は増やさないことにしよう。

これで、修理日記も終わりです。

これからも時々B−Iに関する情報をアップして行きたいと思いますsmile

これからもよろしくお願いします。smile




2007年4月16日 (月)

ヤマハB−I 修理日記8(素晴らしい特性)

発振が止まり、うれしくなって測定までしちゃいました。smile

AさんのB−I、大変歪率が良くて、最も良いところで0.006%位、
悪くても0.03%です。

150Wの定格出力時でも0.017%で素晴らしい特性です。
全段にわたってFETのペアが取れているんでしょうね。また、カップリングのブラックゲートコンも効いているのかも。

左の写真は
150Wフルパワー時のメータ指示です。


最後にきちんとバイアス値を設定します。正常に設定されたときの全入力電力(無音時)は約220Wを示します。

下の写真は横河製の大型アナログ表示の交直両用電力計です。入力は5Aの端子を使用していますが、表示は1Aのレンジのものですので、指示値の5倍が実際の消費電力となります。

試験時はバイアス監視に代えてこのメータを経由させ消費電力を常時監視しています。(バイアスなどが変化すると消費電力が変ります)

ちなみに縦型FETは負の温度特性なので温度が高くなると、僅かではありますが消費電力が下がります。これが熱暴走の可能性があるバイポーラトランジスタとの大きな違いです。従って、温度補償回路が省略できます。B−Iにも温度補償回路はありませんが、サーマルプロテクタ回路による終段の電源供給OFF機能はあります。


2007年4月13日 (金)

ヤマハB−I 修理日記7(はっけ〜ん!)

発振している最中に手を近づけたりパターン面に軽く触れたりしましたが、殆ど発振周波数は変らず非常に安定しています。

Aさんによると、直前にトランジスタとか、コンデンサを交換されたとのことだったので、発振の原因となりそうな帰還回路を目視で確認したり、再半田付けをしてみたりしましたが、現状はかわりません。

しばーらく、悩みました。sad

考えました。sad

寝ました。sleepysleepy

翌日また考えました。発振の原因になりそうなものは何かと....

そうそう、位相補償回路が開放状態だと発振するだろうなぁ。位相補償用抵抗とかコンデンサの半田付け不良か? 見てみたり、半田付けし直したりしましたが異常がありません。

わからんよぉ〜。どうしよう。shockcoldsweats02


またまた、気を取り直して、みてみます。

今度は、これまで疑わなかった部品の定数も確認します。

部品間隔が狭いので、不精して見てなかった位相補償用の部品の定数を確認しました。

ありゃ〜〜〜〜sign01

位相補償用のセラミックコンがDIPマイカに変えられていますが、 本来100pのものが10pになっています。

きっと、これだぁっsign01

そうそう、表示が100pの場合は「101」、10pの場合は「100」なので、つい間違ったのでしょう。
私も自作とかでこの間違いの経験あるんですよ。

100pのセラミックコンを自分のB−Iから取り外して取り付けて確認したところ、発振が完璧に止まり、正常になりました。notenote


写真の黄色い線で囲んだDIPマイカが真犯人です。

さぁ、音だししよっかな。

それにしても位相補償回路を疑うまでに時間が掛かりすぎました。昔の知識がかなり錆付いているようです。shock

2007年4月12日 (木)

ヤマハB−I 修理日記6(発振さんこんにちは)

バイアス電流を見るとテスタがいつものレンジだと振り切ってしまうのでレンジを合わせると2A〜3Aにもなっています。
なんてことぉ〜coldsweats02 sign02

慌てて電源を切りました。(ハァハァ)

2SK77ユニットが冷めてから取り外し、確認しました。
素子は駄目にはなってないようです。よかったぁ。

でもなんでやろ。ひょっとして高域発振かな?

DIRECT入力で問題なくてNORMALで異常ってことはFilter回路まわりが異常ってことか。ふむふむ。

気を取り直して、もう一度最初から確認しよう。

2SK77は外した状態でダミーを取り付け、異常のある左チャンネルのドライバの音声入力端子をオシロで波形を見ると、なんと、600kHz以上の汚い波形が観測できます。ありゃりゃ、発振してるじゃん。なんでーsign02

これもいままで経験したことのないことです。

こりゃ、ちょっと厄介になりそうな予感coldsweats02

(下の写真のオシロの波形が発振波形です。オシロはテクトロの2225、その下の測定器はPanasonicのオーディオアナライザVP−7220Aで、めっちゃスグレモノです。)

ヤマハB−I 修理日記5(あっちっち!)  


はやる気持ちを抑えられず、ダミーを取り付けてバイアスを深く設定後、2SK77を取り付けてバイアス等を正常に設定してDIRECT端子に接続したCDプレーヤから鳴らしてみます。

カップリングにBLACK GATEコンデンサを使用されているせいか、音の透明度とか奥行きが良く素晴らしく良い音です。lovely

次にNORMALに入力して鳴らしてみます。鳴ってはいますが、左側のヒートシンクが右側と比較してもかなり熱くなっていることに気が付きました。shockshock

あちゃーバイアス調整が狂ったかな??でも、VRは新品だしなぁ〜。

そうこうしているうちに手が触れられない程熱くなってきました。

やっばぁーっsign01 どうしたのぉーっ、B−Iくんsign02

2007年4月 8日 (日)

ヤマハB−I 修理日記4(デカいコンデンサがイカレてました)


まず、平滑コンデンサの端子にネジ止めしてある線を全て外します。写真はこのコンデンサを取った様子です。(実はコンデンサカバーを外すときにプラスねじをなめてしまいました。shockshock皆さん気をつけましょうね。)

それから、抵抗レンジにしたテスタの棒を平滑コンデンサに当ててみました。
ありゃ、左側用の平滑コンデンサにあててみたときのテスタの表示がおかしい。

普通だったら右側にビーンと振れてしばらくすると下がってきますが、振れてもすぐに下がります。
別の電源を使ってこのコンデンサにチャージしてみますが、放電用の抵抗をつけなくても電圧がどんどん下がります。おいおい、このケミコン完全に不良じゃねーかよ。angry

Aさんが片チャンネルがおかしいって言ってたのはこのせいかなsign02

もう片方のコンデンサは異常ありまません。テスタの値も一度は右に振れて暫くすると左側に戻ります。

それから、何故このコンデンサだけが不良になったのかもギモンです。

私がB−Iの予備用として持っていた同型のケミコンを付けました。

正常に90Vでます。やったぁー!

これで完璧ぃ〜〜。さあ、音出ししよっと

2007年4月 4日 (水)

ヤマハB−I 修理日記3(60Vしか...)


左チャンネルの−側の終段FETの電源が−60Vしかありません。danger(写真のテスターは120Vレンジです)shock

+側は90V程度あります。右チャンネルは全く問題なし。

原因が良く分からないので、電源の下流から上流に向けて調査します。

終段の電源を制御しているトランジスタ(2SA747A/2SC1116A)には異常なさそうです。というのはこの回路に入る前に既に−60Vだからです。

次に整流ブリッジを確認しました。−60Vです。もしやこれかと思い、交換してみましたが問題なしです。

ひょっとして一番デカい平滑コンデンサかぁsign02sign02

2007年4月 2日 (月)

ヤマハB−I 修理日記2(思わぬところが異常で...)

あるきっかけで知り合ったAさんはB−Iをこよなく愛する方です。愛用のB−Iの調子がいまいちなのでみて欲しいとのことなので預かって修理・調整することになりました。

丁寧に梱包されてB−Iが送られてきました。mail
オークションで出品されるB−Iは状態の良いものが少ないのですが、とても綺麗なB−Iです。

梱包を解いた後、ボンネットを空けてみました。基板も大変綺麗です。貧弱なモトローラ製のトランジスタも国産のトランジスタに交換してあります。

早速確認作業に入りますが、私は新たに入手したB−Iにいきなり電源を入れることは絶対にしません。
古いラジオやテレビと同様で、いきなり電源を入れるということは、長い間眠りについていた部品をたたき起こしていきなり100m走させるようなもので、何が起きるかわかりませんからね。
今回のB−Iは直前まで電源を入れられていたようなのでその心配は無いのですが、万一の場合を考えてそうしています。

というか、むかーし、いきなり電源を入れて2SK77を昇天させてしまったことがトラウマになっているというのが正しいかも。

特にB−Iはこのブログで何度も書いているとおり、終段の2SK77が死んだら代替も無く修理が非常に困難になります。2SK77自体は大変丈夫な素子なんですが、バイアス回路のトランジスタが不良となったらデカイ平滑用コンデンサの電荷が2SK77を経由して一気に放電し死ぬ可能性があります。

まず、
2SK77とドライバ基板を外して規定電圧が出ているか確認します。

鬼門の-200V、+40Vは問題ありません。smile

それから、+85Vと−85Vをチェックしました。ところがところが、今まで経験したことの無いことが、、、、、、、